みのむしクリップ
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『スプレー缶を捨てるときは、中身を捨ててから、スプレー缶として出してください。』
中身が残っているものは捨てられないけれど、ウレタン充填スプレーの首が折れて、中身が二度と出せなくなった。
吹き付けると発泡スチロールのようにモコモコになって、充填や断熱に使うスプレーだ。
「どうしようか。」
手段は、カンに穴を開けるしか無い。
小さな穴をカンに少し開けて、中身を出すしか無い。
充填物を全部出すため、できるだけ下の方に穴を明けで、ガスの力で押し出すのが良いと思った。
ほとんど使っていないけれど、缶一本分だからそんなに多い量は入っていない。ゴミ袋に新聞紙を入れて、その中で明ければ良いけれど、うまくしないと吹き出して、自分にかかってしまう。
穴開けは、缶切りで少し穴を開ける様にする。
しかし、今時の缶切りは、昔、ジュースを飲むために開けるような形状になっていない。
『使いにくい』
そう思っていたら、昭和の香りがする箱に入った缶切りをみつけた。
[アルプスのパッケージ]
これには開封にぴったりな金具がついている。
早速購入して、缶の端に合わせて、ゆっくり開封して、吹き出したものが新聞紙に取り込まれるように無事に中身を出すことができた。
ついでに、スプレー缶やその他5本の缶を処理した。
缶切りは、塗料なんかがついて、ベトベト。
でも今回、一番の功労賞を与えたいところだ。
内部の温暖化ガスは、大気中に消えていった。
仕方がないよね、行政指導だし。
処理中、引火して危なかったりするので、一部の自治体では、そのまま捨て良いという指導もされている。
でも、全くの少数で、ほとんどは大気にそのままばらまく。
札幌とかで、スプレー缶を大量に放出して、爆発事故があった。そういうトラブルも、発生する。
少しずつ放出しないと。
5本程度では問題も少ないけど、LPGガスは、確実に排出されている。
行政のあり方も今後、議論の余地があるかもしれないけれど、缶切りの形状も議論の余地がある。
安くて使いやすい缶切りって、以外とちまたに無かった。
今回購入したアルプスは、一本125円。格安だ。
パッケージには、なぜか水着の女性とアルプス。
清涼感と開放感が印刷されている。
そして、それが缶切りの写真の上に鎮座。
なんともシュールだ。
昭和の憧れの象徴だったのかもしれない。
『高原にいらっしゃい』世代がデザインしたかも。
電気製品では、昔から女性が多く起用される。
TV用の巨大な可搬カメラ(持ち運びできるビデオカメラ)を女性に持たせて製品写真を撮ったり、古い製品ではよく見る。
女性が扱えるほど手軽と言うことを表現したいのかもしれないけど、それにも限度がある。
昔、SONYのポータブルPCを持ち歩くCMがあった。あれって10Kgぐらいあったんでは無いかな。片手で持っていたけど。
あんこ抜きしていない、製品のままの重量だって聞いた事がある。
モデルさんは大変だ。
昔、日清のカップラーメンのCMでアーノルドシュワルツネッカーが車を抱えるシーンがあったけれど、あれは、ボルト一本ぐらいの重さしか無い模型だって聞いた事がある。
CGが無い時代、モデルの表現力が試された時代でもあったのかもしれないな。
今は、CGだよな!!って思考が先行するので、うーーん、それはそれで実が無いな。
取りあえず、缶の中身は捨てましょうって行政ぐらい、実が無い。